IGF-1(ソマトメジンC)というものです。
これは細胞の分裂増殖をさかんにさせる、いわゆる成長因子というもので、ガン細胞に関していうなら、その増殖を促進させるということです。
IGF-1の有為性
ガンに関してはそんな悪いやつでも、人の身体の中では、日々自然につくられています。それは、成長期には欠かせないものだからです。成長ホルモンに刺激されて、肝臓でつくられ、個体の成長を促進する実働部隊です。成長期には欠かせません。
IGFは、その名前が示す通り、インスリンとよく似た構造のホルモンです。インスリンは、主に血糖値の上昇などに応じて膵臓から分泌され、血糖値を下げ、物質代謝を促進しています。食後、数分から数時間という短い時間で分泌され、速やかにその効果を発揮します。
これに対して、IGFは、成長ホルモンや栄養状態の影響を受けながら、動物の成長・発達段階に応じて生産・分泌量がゆっくり増減するという特徴を有しています。
IGF-1が表皮幹細胞にはたらいた場合には、「長期にわたって表皮細胞を生み出す能力」が活性化され、アンチエイジングにはとても有益な効果が期待できます。
この長期間にわたって作用するという IGF-1 の特徴から、表皮のターンオーバー促進やシワ・たるみの改善といった、肌の老化を防ぐ化粧水の材料として活用できそうです。
また、たとえば毛母細胞の分裂をさかんにすれば、毛がうんと生えてくるだろうというわけで、これを注射してもらう人がいるらしいです。
しかし、これでは毛は生えてくるものの、いっぽうで、ポチッとできただけのガンを、巨大に成長させてしまうのではないかという、笑えない笑い話になってしまいます。毛がほしいのか、命がほしいのか、よくわからないひとです。
IGF-1のあぶないところ
そういう意味で、牛乳はヤバイです。乳というものが必要なのは、乳児期だけなのに、人間は離乳してからも乳(牛乳)を飲んでいます。
乳児期を過ぎた人間が、乳を摂取すると、そこにふくまれるIGF-1は、成長促進作用だけでなく、発ガン作用も発揮するようになるそうです。
成長ホルモン自体は、人間と牛とでは違いますが、それの刺激によってつくられるIGF-1のほうは、牛も人も同じものだそうです。それも、低温殺菌しても消えるようなものではなく、また胃酸を浴びても壊れることもありません。したがって、いったん口に入ったからには、なにがなんでも吸収してしまうことになります。
最近このIGF-1は、乳ガンばかりでなく、前立腺ガン、大腸ガン、子宮ガン、肺ガン などの原因となることもわかってきたとのこと。
IGF-1は乳製品なら広くふくまれています。
とくに生クリーム、バター、チーズなどには濃縮されてふくまれてますから、これを口にすると、単に牛乳を飲むより、はるかにたくさん吸収してしまいます。
牛乳だけではありません。
このIGF-1を注射したり飼料にまぜてたべさせたりして牛などを大きくふくらまして育て、高値で売りさばくと、比較的短期でいい商売ができますから、さかんにやってるところもあるんじゃないですか?それを食べさせられる人のガン細胞もスクスクと大きく成長しちゃうというわけです。
「強制肥育牛」を食べた「肥育人」ってやつですか・・
あと鶏肉もヤバイです。
わが祖国に出回ってる鶏肉は、ほとんどがブロイラー、若鶏です。人間でいえばそだちざかりの高校生か大学生くらいの鶏。IGF-1をたっぷり自家生産してふくんでます。
だいたい食肉産業全体にいえることですが、若いうちに売ったほうが与えるエサを少なくできるうえ、やわらかくておいしいのでよくさばけます。
卵もいけません。これから生まれて育とうとしてますから、そのIGF-1をふやす成分をいっぱいもってます。
・・・
さて、すでにガンになってしまっている人は、こんな原因の話なんかどうでもいいから、はやいとこ、よく効く施術の話をしてちょうだいというかもしれません。しかし、これは重要なことです。施術しても施術してもよくならない人は、どうしてそうなってしまうのか、まず考える必要があります。
たくさんの時間と金をつかって治療を受けながら、いっぽうで牛乳をガブガブ飲み、生クリームたっぷりのケーキを食べ、チーズいっぱいのピザをパクつき、思いきりバターを塗りこんだトーストを食べ、肉汁たっぷりのステーキなどにかぶりついていたら、やっぱり笑えない笑い話になりはしないかと・・
心あたりのある方は、ご自分がそういう笑い話の主人公になってはいないか、よくよくお考えになることが必要でしょう。
参考Web
牛乳を飲むとガンにかかりやすい、は本当なのか
by 医療ガバナンス学会
動物の成長や発達を促進するホルモン=IGFには、長時間かけて作用を誘導する仕組みが内蔵されている
by 東京大学大学院農学生命科学研究科
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