抗ガン剤の併用について

当院では抗ガン剤併用の方は1~2割

私としては通常、抗ガン剤をやっていないひとのほうがやりやすいです。
術力のゆきわたった範囲や効きぐあいを、常時手ごたえ、感覚から読みとって先の戦略をたてながら施術していくわけなのですが、自力でガンとたたかっている身体から伝わってくる手ごたえというのは、シンプルで力強く、たいへん読みやすいからです。それにくらべて抗ガン剤が入っている身体は、健常細胞までダメージを受けているためか、戦闘態勢ができてないみたいに手ごたえ弱く、どうやってたたかう気なんだろうんと首をかしげながらの施術になります。


抗がん剤は大方の場合、それ自体が発ガン物質です

から、いわば両刃の剣であって、ガンに打撃を与えるという本来こちらが期待する役割を果たす一方で、新たなガンの発生を促進しているということになります。

また、抗ガン剤がガン細胞にダメージをあたえ殺すことができるとしたら、同時に健常細胞にもダメージをあたえますから、結果、免疫はガタ落ちしてしまい、からだの修復能力は著しく低下します。
ですので、施術によってガン塊を小さくし部分的に消滅させたとしても、患者さんの身体自身でしかできないそのあとの修復、復元は鈍いものになります。

病院では通常、血液検査をしながら抗ガン剤(の点滴)を受けるという形になるわけですが、くり返し抗ガン剤治療を続けていくうちに、この免疫を低下させるという副作用によって 免疫≒白血球数あるいはリンパ球数 がひどく減ってし
まい、
「今回は抗ガン剤治療はやめときましょう」
と言われるようになります。
当院では以前、こうしたとき白血球数を上げるための内臓への施術もやっていましたが、いまはよほど下がって危険と思われるとき以外、やっていません。
ガンにたいする本来の施術をすべき時間を削ってまでして、白血球をふやしてあげたところで、またすぐ抗ガン剤を入れられて元の木阿弥になってしまうからです。


抗がん剤では「ガン幹細胞」の根治は困難なことが近年証明されており、生き延びた「ガン幹細胞」は高い率で再発・転移をひき起こすようになります。そうした再発・転移の予防には強い自己免疫が必要なのです。
免疫療法を行う当院施術の目途は、もちろんそうした強固で豊かな免疫を患者さんの身体に醸成、賦活することです。



抗ガン剤連用の果てに施術を受けはじめた場合には

当院施術は身体を常に健常な方向へもっていこうとしますから、抗ガン剤=毒 を流し去ろうとします。抗ガン剤をやめて施術のみに切り替えたときには、それまでガンを抑えていたその毒を流していくようになりますので、当然ガンは羽をのばそうとします。(もちろんこれは一時的なものなのですが)
併用を続けていくとなれば、せっかく体調よくなってきたかなと思ってると、定期的に抗ガン剤を入れられ、そのたびに食欲がなくなったり、目の下にクマをつくって来られるというパターンが続くということになり、くり返し一からたてなおしていかねばなりません。
そんなわけで、こうした併行治療はたいへんやっかいです。だいたい免疫が弱ったからガンになっているのに、抗ガン剤はさらに免疫力を低下させますから、いよいよ身体自体の力でガンを撃退することはむずかしくなります。しかも、連用を延長すればするだけ身体はいよいよ弱り、抗ガン剤は、ガンをやっつける力よりも新たなガンを発生させる力のほうをより大きく発揮するようになってきます・・


何年もかけて何種類もの抗ガン剤を連用し、ほとんど抗ガン剤漬けになってしまっている方は

手ごたえ(というより生体反応)が非常に希薄であり、抗ガン剤も効いているという感覚がほとんどつたわってこず、また免疫自体も脆弱で、ただ抗ガン剤とガンとのたたかいを傍観しているだけの、人形の身体のように感じます。
こういう場合、手ごたえがないのでガンの場所がわからず、見せてもらった画像とお医者の記したコメントだけををたよりに施術することになります。

こういう方は、いわば心的に「抗ガン剤依存症」とでもいうべき状態におちいっていて、有効と思われる抗ガン剤は何種類もすべてやりつくしたあげく、お医者でももう打つ手がありませんといわれても、そういわずになんとかやってくださいとお願いするようになります。
「それじゃ、しかたないですから、いちばん最初のやつ、またやってみますか」
などと、すでに効かなくなって久しい、抗ガン剤リレーのトップバッターを再びご指名されても、
「ぜひお願いします」
ととびついてしまいます。
効こうが効くまいが、とにかく抗ガン剤さえやってもらっていれば安心という精神状態になっているのです。
私が、「もういいかげんおやめになったら?」と、足を洗うことをおすすめしても、聞く耳持ちません。

そしてやがて多くの場合、ごく短い余命を告げられて、緩和ケアに廻されていくようです。
そうなると、あきらめが先に立つのか、地道に施術に通う意欲も希薄になるらしく、続かなくなっていってしまいます。骨にも転移して痛みが出てきたりもしますし・・
最初からご自分でその道を選び、あとは脇目もふらずスタスタとそこを歩いて行ってしまわれたといった状況で、こちらではどうすることもできませんでした。

抗ガン剤が大いに有効な場合もあります

それほど多くはありませんが、抗ガン剤を投入しはじめるとき施術もスタートして、併行してやっていくと、思いきり効く場合があります。施術だけでやったのではなかなかすぐには消せないようなガン塊をジュワッと消してくれるのでたすかります。
そうなったときには、その勢いにしたがって短期間のうちにガンを全消去してしまうことが肝要なので、たたみかけるように施術を受けるのがいい手です。のんびりやっていると、薬はすぐに効かなくなり、ガンは再び増大しますから。
ただ、そのまま寛解まで抗ガン剤だけで押し切ってしまうというケースに出会ったことはほとんどありませんが・・

腹水が出ている場合も、抗ガン剤は複数の出水個所のガンを効果的にたたくことが可能なので、往々にして水は止まります。
これも抗ガン剤の初期効果の時期を過ぎると(つまり、ガンがその薬にたいする耐性を会得してしまうと)、効かなくなってしまいますが・・

多数個所のリンパ節に転移、腫大している場合も、抗ガン剤はたいへん有効なので、おすすめしています。
施術では施術個所が多いというのはそれだけでかなり不利で、とくにリンパはやっかいです。
その点抗ガン剤は全身のリンパに行きわたるので、とりあえずは安心。まだ腫大していなくて、外観や手触りで確認できないものでも、すでに飛び散っている個所は多数あるはずなので、それらすべてを抑えることができます。
この場合でも、初期効果の範囲の時期に、追い打ちをかけるような感じで施術ができると、よい結果が得られることが多いです。


抗ガン剤は脳には入っていけません

ので、脳腫瘍にたいしては病院でも抗ガン剤は使いません。
たとえば脳転移のある内臓ガンのひとが、それ用の抗ガン剤をやりながらながら、併行して施術を受け続けることはよくありますが、この場合でも抗ガン剤は脳にはいきませんので、脳だけは施術のみの治療ということになります。


分子標的薬は施術と併用してたいへん有効

肺ガンの分子標的薬、ジオトリフやタグリッソとの併行治療はとくに効果的です。ジオトリフの場合はいくらかは脳にも入ってゆけるそうですし・・

  → 分子標的薬の併用

ただし、これもあるていど月日がたってしまいますと、効果は目に見えて落ちてきますので、あとは実質的にほとんど施術のみの治療となります。


ホルモン剤の併用

乳ガンによく用いられるホルモン剤も、それ自体施術の障害にはならないようには感じます。生理を強引に止めたりするわけで、あまり身体にいいようには思えませんけど・・
注意すべきは、当院施術が患者さんの身体を健常な状態にもどそうとはたらくので、予定に反して生理がいつまでも継続してしまうといったことが起きる場合があることです。
お医者さんとしては、すでに生理は最初の薬でとまったものと思い、その後は生理終了者用のホルモン剤を処方するわけですが、患者さんは深く考えずにただあたえられる薬を飲むだけですから、お医者さんのほうがそれに気づいた時点で、「あれ、まだ終わってなかったの!?」とあわてて終了前の人用のに切り換えもどすといった、ややこしいことになります。
こうしたことが実際にありましたので、いちおう頭においといてください。
その方、再発防止施術を受けていたのですが、リンパに転移再発してしまいました。

  → 再発防止の失敗例

また、前立腺ガンの方でホルモン剤で抑えていたマーカーが、施術を併行して受けたところあがってしまった人も出ており、これは上記乳ガンの方の場合とおなじように身体を自然な姿にもどそうとする術力がはたらくため、ホルモン剤によって封じこめられていた男性ホルモンが再び解放されるようになったのではないかと思われます。
お医者の見解では長期連用したため効かなくなったとのことですが、施術によってその時期がはやめられたかもしれません。

いずれにせよ、ホルモン剤との併行施術はあまりかんばしくありません。
ホルモン分泌器官を避けて施術していくことで、そこそこはうまくいくはずではありますが・・


参考Web
抗がん剤は時代遅れ?アメリカは抗がん剤を使わない治療にシフトしている

日本は欧米で売れなくなった抗がん剤の在庫処分場!

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