食養法
ガンは本来、さほど難しい病気ではないように思います。「君子危うきに近寄らず」の精神を常に堅持して、体内が汚れるものはできるだけ食べないようにしながら、ストレスを避けて免疫力さえ高めておけば、自分はガンなどにはならないはずだと確信していますし、したがってガン保険にも、ムダなので入っていません。
患者さんへの施術に関しても、免疫力を高め、ガン細胞を消してしまえば完了だと考えています。
そのためには、施術を受けていただくことはもちろん必要ですが、ご自分でもこちらのアドバイスにしたがって食療治もしてください。
食療治を実行できない患者さんには、しばしば皮肉をいうことがあります。
「毎日せっせとガンにエサをやって育てといて、週に1時間ぽっちの施術を受けるだけで、さあ消してくれったって、ムリでしょ」と。
おまけに安易な 温熱療法 でもやっていれば最悪のパターンになります。
患者さんがガンとグルになって勢いをつけて歯向かってくるわけですから、勝てっこありません。
週一でやってくださいといわれることが多いわけですが、1週間も施術を受けないでいれば、ガンはリバウンドします。食のわがままから抜け出せなければもちろんのこと、若ければなおさらです。
それを、身体が拒絶反応をおこすだろう食べ物が入らないように食をコントロールし、またいっぽうすでに食べてしまって体内にこびりついている異物は洗い流すことによって、つぎの施術日までリバウンドしないようできるだけおさえていただくしかないのです。
なに、そうむずかしいことではありません。肉、牛乳、卵をカットし、少量の加熱した魚介類以外は植物だけ食べることです。植物も、できれば農薬や化学肥料などを施されていない野生のもの、それが無理なら野生に近いものを食べてください。穀物を食する場合には精げてない玄米やオートミール、あるいは全粒粉とか呼ばれているものを食べてください。
ガンを撃退する成分はそうした野生の(あるいはそれに近い)植物に多量にふくまれています。
「私はガンにはなりません」と100パーセントの確信をもって記述しましたが、そういったものばかり食べているからです。
もうすでにガンができてしまった身体で、それができないと、ガンはいよいよ増殖して、あちらの世界へ近づく結果になります。それも運命といえば運命なので、あえて首根っこをひっつかんで自分とおなじ食に引きずりこむようなことはしませんが・・
ガンの原因
おおもとには、偏った乱雑な食生活によって、いま上に書いたような「野生の植物」も摂らずに自らの血を汚し続けた結果、免疫力を低下させてしまったという患者さんご自身のボーンヘッドがあるわけですが、そのうえにさまざまな形でストレスが加わることによって発症するようです。ストレスがかかることによって全身が緊縮し、身体に入った異物=毒性物は、開放されずに滞留するのでしょう。
やがて、滞留しこびりついたそれら異物にたいする拒絶反応として、ガンが発症するのだろうと考えています。
ストレスの回避
化学的に製造された薬品を摂っても、それ自体異物であり、からだにはストレスになっているはずです。このほか食品添加剤、石油の燃えカス、過度の光線、放射線、粉塵、ニコチンetc・・
それら有害なものによる物質的刺激は、すでに巷間、警戒すべきものとしてよく知られているわけですがやはり上に述べたような心的ストレスはからだを緊縮せしめ、知らず知らずのうちに異物をかかえこませてしまいます。
たとえば、身近なことで言うなら、テレビCMを見ていて、「あ、これほしい」と思ったものがあったとしましょう。金銭的にすぐ買えるていどのものならば、特に問題はないわけですが、それが高価で買えないとなると、そこで小さなストレスが発生するわけです。最初からテレビを買わなきゃそういうことは起きないので、それがいちばんいいわけですが・・
またたとえば、誰かがタバコを喫ったとしましょう。
それをそばで見たとたんに、「わっ、たいへんだ、副流煙がこっちへくる!ガンになっちまう・・」と心で叫んだ人には、大いなるストレスが発生しているわけです。
それにくらべて、タバコを喫いはじめた人はその時点でニコチンをモロに吸いこむことによってガン発生の確率は1.5倍ほどに増加したかもしれませんが、その嗜好品で別のストレスを解消し、リラックスしているようで、ガン発生確率はその分減って、トントンになったかに、私には見えます。
また、彼のそばで副流煙など気にもせず、喫煙者と談笑している人は、副流煙によってやはりガン発生確率が1.何倍かになったはずですが、談笑してすっかりリラックスしているようで、やはりその分確率は減ってトントン、あるいはそれ以上の低下を示しているように、私には見えます。
結局、「ガンになっちまう!」と心配した人のガン発生確率だけが、副流煙プラス心労の分ハネ上がり、ひとり負け・・、まる損といった図式です。
なにも、喫煙をすすめているわけではありません。ただ、何かにつけ反応しやすい人はストレスを感じやすく、そうでない人は感じにくいということが言いたいのです。
そして、こうした心的ストレスこそ、ガン発症の主役なのではないかと思うのです。
またたとえばクルマを運転していて、前の車が遅いとしじゅうイライラするような人は、それによってご自分の身体の中にガンの種をまいているのとおなじです。
子どもの勉強の成績が悪いといってイライラし当たり散らす人や、会社の出世競争で後輩に追い越されたといってがっかりしたり、腹を立てたりする人、出世が遅いと言って眉根をつり上げて夫をなじる奥さん・・など、みなおなじガン発症予備軍です。こういう人たちは、上記のようなどうでもいいことに次から次へとイライラし、お腹の中は常時煮えくりかえっていることでしょう。
イライラはとてもよいガンの栄養になります。イライラを浴びれば浴びるほど身体の中にまいたガンの種は活性化し、芽をふき、お腹の煮えくり返りぐあいが激しければ激しいほどすくすくと成長していくのです。
こうしたイライラだけではありません。心の痛みを感じるおそらくすべてがストレス源だと考えたほうがいいでしょう。悲しみ、悔しさ、怒り、心配、ガッカリなどなど・・
数えあげたらきりがないくらいあります。しかし、そのすべてを回避することは無理ですし、その必要はありません。
なにかにイライラしているときや焦っているとき、心配しているとき、ガッカリしているとき、ふっとわれに返ってみるだけで、無用なストレスを回避することが可能です。われに返って、いったい自分はなぜこんなにイライラしてるんだろう、はたしてイライラする必要があったんだろうか、あるいはこんなに心配する必要があったんだろうか、こんなにガッカリしなくたって別に死ぬわけじゃないじゃないかと、ちょっと間をおいて一瞬でいいので考えてみることです。頭の中に張りつめていたものがほどけて、ほっと力がぬければそれでOKです。
もちろん、それほどかんたんでないストレスも、世の中にはたくさん待ち構えていることでしょう。
会社の仕事がどうしてもこなしきれないとか、ご家族の執拗な過干渉から逃れられないとか・・
ご自分の感じているストレスの中で、大きいものから消すように、つまり現在の仕事や当該のご家族から離れてみてはどうでしょうか。
生活をがらりと変えなけれならないのかもしれませんけど・・
過重な仕事や、それに付随して起きている、分単位で人を駆り立てる時間の制約、あるいは人間関係での心労、金の心配など、現代人の感じるストレスは、歴史始まって以来最高潮に達しているといえるでしょう。
当院の施術は、ガンを退縮させ消去しようとするものではありますが、そのためには上記のようなさまざまなストレスによって圧迫されゆがめられた自律神経を復調せしめ、低下した免疫力を回復にみちびくことがまずさいしょの課題となります。
受診回数について
最近は術法の向上にともない、施術のたびにガクッと体力が落ちこむ「施術疲れ」というやつが出にくくなってきています。なので、週に1回やっただけで落ちこむんじゃないかとビクビクする必要はほとんどの場合なくなり、2回3回と受けることでより攻撃的に治癒の斜面を登攀することが可能になりました。
これまで、当院施術を受けながら寛解に至りきらなかったケースのほとんどは、施術時間の不足、つまり回数の不足です。
たとえば、腹面から大きくつき出すほど大きな肝臓ガンをかかえていて、2、3ヶ月などと余命までカウントされてるのに、
「週一回でお願いします」
などというのんびりした方がけっこういらっしゃいますが、これではリバウンドのほうが大きくなってしまい、勝利をつかむことはできません。末期においては、ガンはふだんより以上に急速に、まるでつるべ落としに悪化しますから。
その点、施術疲れの軽減は朗報です。物理的にはちょっとムリでも、がんばって多数回受けてください。
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