子宮腺筋症
子宮内膜症とのちがい月経血の逆流とは関係ありませんが、本来子宮の内腔にのみできるべき子宮内膜組織が、なんらかの原因で子宮の壁のなかの筋肉の層にもぐりこみ増殖すると、子宮腺筋症という病気になります。
子宮内膜症も子宮内膜が本来できるべきでない場所にできてしまう病気ですが、子宮筋の中にできるものを子宮腺筋症、それ以外の場所にできるものを子宮内膜症と呼んでいるわけです。
どちらも、基本的に免疫の強化が必要です。当院の得意科目といったところでしょうか。
症状と治療
子宮内膜症と同じように、分泌される女性ホルモンの量に比例して病気が悪くなります。子宮筋層内で増殖と剥離をくり返すため、患部の筋層は次第にぶ厚くなってその部分が腫れたり、あるいは子宮全体のサイズが大きくなっていきますが、それにつれて月経痛もひどくなります。過多月経やそれによる貧血になることもあります。
加齢にともなって女性ホルモンの量が減り、閉経すると患部は縮小し、症状もなくなることがほとんどだということです。
病院での処方は、痛み止めにくわえて低用量ピルが一般的なようで、ほかのホルモン剤とくらべて副作用が少なく、長期間使用でき、そのうえ安いので、よく使われるようです。
当院施術も、子宮内膜症とおなじようにおこないます。筋層内部であっても、内膜片をそのままそこで縮小させることを目途として施術しています。
子宮内膜症の場合とちがって行き場のない狭い場所ですので、粒が大きいままでは動かせません。痛みもすぐに消えてなくなるというわけにはいかないことが多いです。
そのかわり卵巣に飛んでいったりというようなこともないので、その点は安心、腺筋症の箇所にしぼって施術できます。
いずれにせよ、そうやってさしあたっての症状をおさえながら、子宮内膜症の場合とおなじように、平行して免疫を強化するようつとめていきます。これをしておかないと、せっかく痛みがとれ、すっきりよくなったように見えても、またおなじものができてしまいますから。
よくなるまでの期間というのは、重症であっても軽症であっても、それほど変わるものではありません。
通常は週1回くらい受けていただきますが、長い間放置していた方が多いため、全体として、施術にあたっても長くはなります。
軽い人がちょっと長くかかったり、重症の人が早く改善したりというのはよくあります。
とくに、ほかの病気を併発していて、それもついでに施術していくとなると、それなりに長くはなります。
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