自律神経を整える

この記事は、以前ブログに掲載したもののリライトです。

周囲から期待され、それに応えようとハードに仕事をこなしていた方が、オーバーヒートしちゃいました。
自律神経のひどい乱調で、わけのわからない腹痛や、むくみ、吐き気、不眠ときて、さらに卵巣嚢腫までつくってしまったとのことで、施術することになりました。
若いだけに見た目お元気そうでしたが、血液検査の結果から、栄養の吸収がひどくアンバランスになってるように思われ、自律神経をしっかり整えることが特に必要と感じました。
内臓治療としては卵巣嚢腫と、あとむくみが出てるので、この場合腎臓もいっしょに手あてしていくことになります。あちこちたくさん症状が出てましたが、どれもガンではなく平易な病気なので、あまり困難は感じませんでした。

初回の施術後、帰宅してから、下腹部と背中がとても熱くなり、下肢がだるくて重く、丸1日寝てしまいましたとのこと。
患部の発熱、だるさというのは、身体が修復しようとエネルギーを消費してる形態のようで、メールを読んだかぎりでは、初回施術後の反応としてはとてもいい感じと思いました。
下腹部は子宮卵巣部の不調、炎症箇所であり、背中は腎臓と、はっきりしてるのでなんの心配もしてませんでしたが、ご本人はつらく、不安でもあったようです。

その後病院での検査で、腎臓は腎炎との診断を受けたそうで、定番の抗生剤をもらったとのこと。
腎炎は通常1、2度強めに施術すればすぐよくなってしまうので、お薬は不要ですが、そのようにお伝えする前にもう飲んじゃってらしたので、何も言いませんでした。

この方の主たる病気は、自律神経の失調。
たいしたことがなければ、通常は一気に、引き戻してしまうのですが、この方の場合、けっこうこじれてるように見受けられたので、段階をふんで3回ほどに分けて戻しました。

なので、その中間、かなり倦怠感が強くて、ごはんを食べるとお腹が張って気持ち悪くなったり、目まいがしたり、下痢したり、卵巣嚢腫のある左下腹や鼠蹊部に違和感も出、腎臓のある背中にときどきチクチクとした痛みが出たり、ずーっと身体も重く、ご本人いわく、人生最悪の日々をお過ごしになったそうです。

その後、強めに施術すること数回・・
腎臓はすぐ治りましたし、自律神経も回を重ねるにつれて急速によくなりました。

最後に手がまわりきらずおろそかになっていた卵巣嚢腫がのこっていて、思いきりパワーをかけて2回ばかりガツンとやったら、左下腹部の病んでる手ごたえがふいになくなりました。
「終わったな・・」と思ってると、その次の施術のときの話では、トイレの際ピンク色のグニュッとしたものが下りたそうです。

「あー、それ、卵巣嚢腫が出ちゃったんじゃないのかな?」
病んでる手ごたえがガクンとなくなったこととと符合するので、十中八九そうだろうと思いました。

その後、婦人科から血液検査の結果を受けとり、CA19-9が200以上あって、正常値の6倍ほどだと指摘されたそうです。
そして、この腫瘍マーカーが高いと、卵巣、肝臓、胆嚢、膵臓に癌がある疑いがあると聞かされて、大いにビビったようです。
「これからは、身体を最優先にした生活を本当にしようと思います。仕事で身体壊すなんて、バカらしいことしたなぁと思って、悔しくなりました」
とボヤくことしきり。

婦人科のお医者は混乱したようです。
確かあったはずの卵巣嚢腫がなくなっており、卵巣の大きさも正常になった、なのにマーカーだけやけに上がってる!と・・
で、後日骨盤内MRIをやってよく調べてみましょうと言われたとのこと。

私としては、卵巣嚢腫は施術で強引に圧縮して、搾り出してしまったわけなので、当然検知出来るはずはなかろうと思ってました。
だとすると、これまた当然マーカーはそこから出ているのでしょう。つまり、強引に嚢腫をはがしたので、卵巣に炎症が起きているのだろうと。
医、理学的にそれを証明しようとすればめんどうなことになりますが、私のように文学的に想像すればかんたんです。

ご本人には、
「お医者に言ってもどうせ信じてくれないので、言わないほうがいいですけど」
と前置きして、その旨くり返し説明しておきました。
が、よせばいいのにこの患者さん、当院で施術を受けたことなどをくどくど説明し、予想どおり一顧だにされなかったそうです・・

何日かして、この方から、喜色満面といった感じのメールがとどきました。
「MRIの結果、大丈夫でした!
大きさも問題ないし、なにも腫瘍は見当たらないとのことです。
腫瘍マーカーも78まで下がってました!」



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