ガンは、だいたい飛び散ります
骨転移ガン(転移性骨腫瘍)は、体内にできたガンが血管などを流れるうちに、骨に着留し、そこで増殖をはじめたもので、次第に骨をこわして広がっていきます。骨盤や背骨、大腿骨はとりわけガンが転移しやすい部位のようです。 また、種別にみると、肺ガン、甲状腺ガン、乳ガン、前立腺ガンなどからが、背骨に転移しやすいらしいです。骨の転移はちょっと痛くなったていどでは普通の CT 画像には出たりしないので、いささかやっかいです。
痛みがひどくなって PET CT で 骨転移であると確定されるのを待っていても仕方ないので、見当をつけて骨転移かもしれないなと思っているうちにそれ用の施術を始めた方が早く寛解にもっていくことができて、のちの重大な危険を避けることができます。
PET CT なら薄い光がぼんやりと映るかもしれませんが、 PET CT は細かい放射能の粒を注入するので 被曝の危険もあるため、なかなかすぐ簡単に実施はしてはくれません。
骨転移ガンの初期症状
すでに長い間ガンにかかっていて、べつにどこかにぶつかって傷めたわけでもないのに、新たに背骨や骨盤、太ももなどに心当たりのない妙なボワンとしたような鈍い痛みが出はじめたといったようなことがありましたら、ぜひ当院へいらして、施術を受けはじめてください。おもに腰骨や大腿部あたりからはじまります。
当院では、それらしい鈍い痛みがでた段階で骨転移はすでに起きているものとしてその部分に強く施術します。
これはいま「長い間ガンにかかっていて」と書きましたが、それにはかぎらず、ガンが発覚して間もなくはじまることもありますので、留意しておいてください。
おそらく骨転移だっただろうと思われるひとは、もう何十人も施術加療しましたが、痛みがひどくなって重症化してしまってから受けはじめた人はなかなかすぐには寛解していきません。施術回数を費やす必要が出てきます。
ガンの方で、「これ、骨転移じゃないかしら・・」と心配しながら、ただいたずらに日を送っている方が多いですが、痛みがはっきりしたひどいものになってからでは、回数も必要になりますし、治療中にも痛みが出ることもあります。心配になったらすぐにいらしてください。そのほうが楽に、そして急速に改善していきます。
何度も言いますが、痛みがまださほどでもないうちに受けはじめるのが得策です。ガンに対処しようと思ったら、どうしたらいいんだろうと思い悩むよりも、常に先手をうってはやめはやめに施術を受けることがだいじです。
また、骨転移が起きたということは、すでに身体のあちこちに同じこと(骨や内臓への転移)が起きているはずなので、一刻もはやい根源的な体質の改善が必要です。それにともなって、体内にたまっている異物の洗い落としも必要です。
進行すると骨が次第にこわされ、一種の骨折状態になっていきます。さらには、増殖し膨れ上がったガン組織やこわれた骨組織が脊髄神経を圧迫して、はげしい痛みを感じたり、部分的に身体がマヒしたりといった症状におちいっていきます。
通常医療においては、対症療法にならざるを得ず、ガマンしきれない痛みには麻薬まで用いたりしながら、神経を圧迫しているガン組織を一部切り取ったり、背骨を削ったり、背骨をささえるための金属器具(ボルト)を埋めこむといった衝撃的な手術をおこないます。
こういう進行した骨転移ガンがあると、病院では末期といわれるのでしょう。
本来、こうなる以前に当院に来ていただければ、対処もたやすく、また上記のような深刻な痛みも避けることができたはずで、たしかにはっきり重症といえる、いささかきびしい状態です。
骨転移ガンがひどくなると、溶けたカルシウムが身体の中を流れていき、ひどい方ではそのカルシウムが別の場所に集積してかたまることがよくあります。
頭蓋骨のツノの位置に2つ、まさにツノが生えてきたように集積した方や、大腿骨の内股の腱にびっしりこびりつくように集積し歩行が困難になってしまった方、頬や眉間に大きなコブとなって集積し、人相が変わってしまった方など、さまざまな方を診ました。
いずれもそれによっての痛みはさほどなく、施術であるていどは取る(融かして流す)ことが可能ですが、そのぶんどこかの骨が溶けてしまっているわけで、そちらのほうが心配です。
どんどん溶けていきますと、ころんだだけでもたやすく骨折するようになりますし、軽い体操、あるいはちょっとジャンプしただけで骨折した方もいらっしゃいます。
骨が溶けていくとふつうに動けません
骨転移ガンの方で、施術を受けはじめて痛みがとれてくると、それまで運動不足だったからとか、筋肉が弱ってしまったからといって、急に健康だったころのような運動をはじめる方がいらっしゃいますが、これは絶対におやめください。骨をガンに侵されると、たとえ痛みがなくなっても、もろく、細く、あるいは股関節はじめ手足の関節をやられた場合には寸足らず、つまり短くなっています。そのことを念頭において、意識してゆっくりと動くようにしてください。
急に全快したかのように錯覚してシャキシャキ歩きはじめ、散歩の量をいきなりもとのように増やしたりすると、かんたんに骨折します。
階段を一段とびおりただけで骨折した方もいらっしゃいます。
ころぶことも厳禁です。つまりころびそうな場所(でこぼこした砂利道や段差のある場所)や人ごみには立ち入らないこと。
加療途上で骨折なんかしてしまいますと、わたしの治療室に来ることさえままならなくなってしまいます。つまり寛解できません。
骨転移ガンにおける注意点は、ただひたすら骨折しないように心がけること、それにつきます。
痛みどめの施術・・ではない
通常施術をはじめるとき、いちばん最初に痛いところをやりはしますが、痛みどめの施術としておこなっているわけではありません。ですが、軽度のうちなら、それに近い効果が得られるようです。神経に触れているガン塊の先端から消去、あるいは縮みはじめるからでしょうか。
当院にやって来られる方は、ほとんどが重症といってもいい状態です。そしてその多くが骨転移をふくみます。なかには全身骨転移という方もいらっしゃいます。頭のてっぺんから足先、手先まで・・
そういった方でも、こちらのアドバイスをうけいれていただいて、体質改善に努力していただきながら、粘り強く施術をくり返していけば、少しずつでもよくなっていきます。
こういう場合はつめて多数回、できれば長めに時間をとって施術を受ける必要があります。でないと、痛みをこらえながら次の施術日を待つということになってしまい、たいへんつらいです。
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